蘇った死者が人間を襲い、人間に狩られる物語を装丁で表現
バンタンデザイン研究所社会人コース課題、「仕掛けのある本の装丁」課題作。屍鬼(小野不由美著/新潮社)の内容に合わせて「装丁で物語を語る」ことを目的としました。パッケージ、ブックデザインも行いオールハンドメイドでモックアップを作成しています。
CONCEPT
死者が人を襲い、最後には人に狩られるという物語であることから「死で始まり、死で終わる」を表すよう棺や死装束をモチーフとしました。世界観を完全に再現するために小説・漫画・アニメとリリースされているものは全て目を通し、徹底的に作り込んでいます。
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左:
上巻/肩から血を吸われて死亡した人間を表現。カバーは死装束がモチーフ。
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右:
下巻/心臓に杭を打たれて死亡した屍鬼を表現。杭は栞の先端にあり、カバーに描かれた血痕の役割も果たしています。
穴は上下巻ともに表紙だけでなく、全ページに渡り貫通しています。
フォローバックも再現。花ぎれや表紙の溝、寒冷紗など、本の構成を調べ上げ、目立たない部分も徹底的に作り込んみました。
Art Direction / Design / Craft : 滝澤大地